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隠れて甘いkissをして

第10章 シゲさん

「あ、あの……こんばんはっ」



私は思い切って声をかける。



「いらっしゃいませ…… あれ?」



シゲさんは振り返りながら私を見ると、目を丸くした。



「あんた、もしかしてこの前の」


「はい! タクシーを呼んでいただいた…

私、咲原由宇といいます。

あの時は本当にありがとうございました」



私が頭を下げると、シゲさんは笑った。



「あの時は妖怪みたいだったから、一瞬分からなかったよ。
ちゃんとした格好してると、可愛いじゃないか」




よ、妖怪………

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