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隠れて甘いkissをして

第2章 突然の出逢い

………なんであんな言い方をしちゃったのかな。

ホームまでの階段を降りながら、どうしようもできない後悔が押し寄せる。


大した事でもないのに、1人でムキになってバカみたい。

私が立花に言いたいのは、本当は違うのに……


私の愚痴に付き合ってくれて

話を聞いてくれることが、どれだけ救いになっているか


本当は、嬉しくて嬉しくて

一緒に飲んでくれてありがとうって……

どうしてその感謝の気持ちを、言葉にして伝えられないんだろう。


「……………っ」


………違う。

そうじゃないよ。

素直に言えないのは……


愚痴を聞いてもらいたいわけじゃないの。

ただ、私は………


お前は頑張ってるよって、私だけに言ってほしい。

あなたの笑顔や優しい声が、私だけのものになってほしい。


………私、本当は

立花の彼女になりたいの………

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