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監督がクランクアップまでの思い出を語っている間。

数メートル先の隼人が、まっすぐこちらを見つめている。



ドクンと心臓が鳴った。

私を見てくれてる……？

でも、その視線はすぐに逸らされて、監督の方に向けられた。



「……………」



ド、ドキドキした……！

気のせいだったのかな？

会場内は明るいけど、これだけの人数なら私の表情まではさすがに分からないよね。



私はふうっと息を吐いて、高鳴る胸を落ち着かせた。