
隠れて甘いkissをして
第26章 信じる事
試写会の後
会場の裏口から無事に外に出た私は、アンジーから借りたIDカードをバッグの中に閉まった。
しばらくの間、火照った体を冷ます為に歩いて
カフェに入って試写会でもらったパンフレットを眺めていたりしてたら、あっという間に夜になっていた。
シゲさんのBARは、土日は基本は休業日にしているらしい。
オフィス街だし、もう爺さんだし
平日の夜だけ気ままにやってるんだ、とシゲさんは笑った。
隼人からシゲさんに事前に連絡が入っていて、今日は私の為にお店を開けてくれたのだ。
つまり、貸切。
私にカクテルと美味しいタパスを出してくれたシゲさんは、カウンターの中でパソコンを見ていた。
