
隠れて甘いkissをして
第28章 バスルーム
「すごいね。
私のマンションのユニットバスからは考えられない広さだよ」
隼人に後ろから抱かれた湯舟の中で、窓の外を見ながら呟いた。
「芸能人って……本当に別世界にいるのね」
「そんなに言う程違う世界でもないよ」
隼人は笑った。
「俺も最初は会社に就職したんだ。
しかも営業職。
この業界に入ったのは、25才の時だから6年前」
「え!? 営業って……
隼人がサラリーマン!?」
驚いて思わず振り返った。
「あぁ、大学出て2年くらいはね。
これでもスーツ着て営業とかしてたんだぜ?」
し、信じられない……
これだけの男、普通の会社には絶対にいない。
23、24才のサラリーマンの隼人。
想像するだけで鼻血が出ちゃいそう……
