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隠れて甘いkissをして

第30章 言葉にできなくて

「……い、いいよ。
突然でびっくりしたけど……」



そう言いながらも、動揺する。

私は既に、土日の隼人とあの女性の事でいっぱいいっぱいで

資料室の件はすっかり頭から抜け落ちていたからだ。



………前もそうだったな。

立花と何かあっても、その後に隼人ともっと凄い事が起きている。



エレベーターが1階に着く。

外に出ると、立花が言った。



「マジでもう嫌われたと思ってたよ。
………また咲原と話せて良かった」



その笑顔に、少し胸が切なくなった。

今まで、立花には何でも相談してきた。

いっぱい一緒に飲んで、話を聞いてもらって、その度に私は癒されて、嬉しくなった。


……でも今は……

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