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隠れて甘いkissをして

第31章 疑心


「咲原? どーかした?」



立花が私の顔を覗き込む。



「なんだよ、急に固まって。
何見て………」



立花が私の目線を追って振り返る。



「…………!」



すぐ目の前の、駅前の本屋。

ガラスの壁に、各社の広告が貼ってある。

今週から店頭に並んだ週刊誌の中で、一際浮かび上がる見出し。

………私は声も出ずに見入った。



『七瀬隼人
華麗なる歴代彼女と10の謎』


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