
隠れて甘いkissをして
第35章 離れる心
その衝撃的な言葉に、心臓がドクっと鳴る。
「……彼女と後ろの2人は、そのまま駅に向かって行きました。
多分、咲原先輩と会ったんだと思います。
その後すぐに、販促にいる同僚が歩いてきたので、咲原先輩がまだ残ってたか聞いたら、先に帰ってったよって言ってて……」
海老沢は、とりあえずこの事を俺に伝える為に戻ってきたと説明した。
「……ありがとう。
まだ近くにいるかもしれない。
俺が咲原を探しに行ってくるから、もしあいつから連絡がきたら……」
その時だった。
「あっ! 咲原先輩!!」
