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隠れて甘いkissをして

第37章 涙の決意

私が歩き出すと、車は逆の方向に消えて行った。


一歩一歩、なんとか足を前に進めながら、駅を目指す。


でも、途中で苦しくなって


暗い道で止まってしまった。


さっきまでの彼女の言葉が、繰り返し頭の中で響いている。




「……………っ」




隼人……ごめんなさい……


あの人の言う通り、私ちっとも気付いていなかった。


私の知らない所で、私を守ってくれていた事。


私を不安にさせない為にしてくれることが、仕事に影響させてしまってること。




あなたは強くて優しくて、 全身が溶ける程の幸せを与えてくれているのに。


……私は……?


私は隼人に何ができているの……?

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