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隠れて甘いkissをして

第37章 涙の決意

隼人の為に私ができる事があるなら、なんだってする。


隼人が私を必要としてくれるなら、どんな事でもできる。


でも、そうじゃないんだ。


私が関わる事で、隼人の価値を下げて


私の存在自体が、隼人の迷惑になってしまう。




「…………っ」




我慢していた涙が零れてしまった。


人形のように可愛くて、芯がブレない立花の彼女のように


隼人と同じ世界にいる、あの麗華という女性のように


私にも、自分の自信になる “ 何か ” があったのなら


隼人の隣りに堂々といられたのかな……

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