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隠れて甘いkissをして

第37章 涙の決意

考えれば考えるほど、暗く沈んだ気持ちになる。


今まで何回か感じてきた不安や恐怖とは、全く違う想いが私の心に影を落としていた。


ちょうどその時。


携帯が鳴っているのに気付き、バッグの中から取り出した。



「…………!」



画面には隼人の文字が浮かんでいた。

……どうしよう。

このタイミングで……!

まだ、気持ちの整理がぜんぜんできていないよ……



それでも、やっぱり彼の声が聞きたくて。

私は涙を拭って、震える手で電話に出た。



「………もしもし、隼人?」

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