テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第37章 涙の決意

『由宇、お疲れ。
仕事終わった?』

「うん、今帰るところだよ。
隼人は?」

『俺はこれから夜中まで撮影。
今休憩』



電話の向こうから聞こえる、優しい声。

……泣いちゃダメ。

カンの良い隼人に気付かれないように、せめて電話をしている間は………




『今って世の中夏季休暇じゃないの?
いつまで仕事でいつから休み?』

「……あ、うちの会社は交代制なの。
私は今月は通常出勤で、自分の夏休みは来月に適当にとることにしてるの」

『……マジ? 来月………』




隼人が少しの間喋らなくなった。

……??

どうしたのかな…?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ