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隠れて甘いkissをして

第38章 別れる理由

「あら~~翔太くんいらっしゃい♡」




インターホンが鳴り、玄関まで出て行った母親が声をあげた。




「暑いから早く入りなさいよ。
冷たい飲み物入れるわ」

「おばさん、今日も一段と綺麗ですね。
おじゃましまーす」




やだぁも~と笑いながら、嬉しそうに戻った母親の後ろから、翔太が顔を覗かせた。




「おっ、アキくん居たの?
久しぶり」

「………翔太」




呆れた俺の顔を見て、翔太はニヤっと笑う。

翔太と会うのは、あの資料室での一幕があった日に飲んだ以来だった。

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