
隠れて甘いkissをして
第40章 叶うなら…このまま①
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また、心が苦しくなった。
でも、もう決めたこと。
麗華という彼女は、あの日からも何度か私の会社帰りを狙って、運転手と一緒に待っていた。
いつ別れるの?
まだ隼人に迷惑かける気なの?
それだけを繰り返し言われていた。
彼女が来た日は、帰ってから涙が止まらなくて
何もする気も、食事をする気にもなれず、気持ちと共に体重はどんどん落ちていった。
だからといってすぐに隼人に別れを告げることは、どうしても出来なくて。
最後……
最後にもう一度、隼人といられる最後の時間まで……
その想いだけを胸に、ここまで過ごしてきた。
もう、十分泣いたから
この旅行が終わったら私、ちゃんと言えるよ。
きっと大丈夫………
