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隠れて甘いkissをして

第42章 最後の夜

「ねぇ、隼人。
………ひとつ聞いてもいい?」

「? いいよ」




私の言葉に、隼人が顔を上げた。




「……隼人は、どうして俳優になったの?

もちろん、隼人のかっこよさは神のようだけど。

前にシゲさんが、隼人が俳優なのは “ 生まれ持った天性 ” だって言ってたの。

それが、何のキッカケだったのか、気になって……」




ワインをテーブルに置いて、私はドキドキしながら続けた。




「も、もちろん言えないことならいいの。

隼人も前に天職だって言ってたし、ちょっと聞いてみたかっただけだから………」


「由宇が聞きたいことには何でも答えるよ」




隼人は私に微笑みながら、優しく言ってくれた。




「これからも遠慮しなくていいんだからな?」



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