
隠れて甘いkissをして
第43章 決断 いつの日か…
「……ん?」
隼人が私を見る。
私はその真っ直ぐな瞳を見れずに、目線を外した。
「……あの雨の日
隼人が私に傘を差し出してくれた日
私、あの瞬間に恋に落ちたんだよ」
本当に、奇跡だった。
あの日、あの時間、少しでも何かがズレていたら、私は隼人と出逢っていなかった。
「隼人が私を見つけてくれたから
大袈裟じゃなくて、本当に世界が変わったの。
こんな気持ち……誰かをこんなにも想うこと、知らなかった。
隼人には、たくさんの……本当にたくさんの素敵な時間をもらったから……」
声が震える。
胸が苦しい。
でも………
