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隠れて甘いkissをして

第49章 七瀬隼人

「…………?」


「妹の傷付いた闇は、ワシらが思ってたものよりもずっと根深いものだったんだ……」




シゲさんは少しの間、口を閉じていたけど

暫くして、またゆっくりと話し始めた。




「月日が流れて成長するうちに、隼人はどんどん父親に似ていってな。


外見はもちろん、話し方やちょっとした仕草までもそっくりだった。


周りから見ているだけのワシらですら、そう思っていたから


妹にとっては……父親そのものに見えていたんだ。


父親の死から立ち直れずに


隼人に父親の面影を重ねて見るようになっていた」


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