
隠れて甘いkissをして
第7章 甘い誘惑
「誰でもミスすることはあるさ」
隼人の隣りに座ると、彼は優しく言った。
その言葉に、トクンと胸が高鳴る。
さっき、私が言ったのを覚えてくれているみたい。
「ミスした事で見える事があるし、ちゃんと向き合って次に繋げればいい。
それの繰り返しが、今までの概念を壊して、絶対結果になるんだ」
彼の力強い言葉が、全身に染み渡った。
香ちゃんが、必死に資料を作ってくれた姿を思い返す。
彼女の事は、お気楽な後輩としか思ってなかったけど、今回の件でその考えは一蹴された。
私の不手際を快く助けてくれた、彼女の優しさを知る事ができたんだ。
