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隠れて甘いkissをして

第7章 甘い誘惑

そうは言っても、と隼人は笑った。



「その時その時はすっげームカつくし、誰かのせいにしたくなったりもするしさ。

こうやって落ち着かせる場所だったり相手だったりを見つけて、うまく自分をコントロールするしかないよね」



隼人は、穏やかな声で続ける。




「大丈夫だよ。

君は充分頑張ってるんだから。

変に気負わずに、また来週から普通に行けばいいんだよ。

……大丈夫」



「……………っ」




胸に熱い想いが、込み上げてくる。



この人は……

私の事を知らないし、失敗した仕事の内容も分からないのに


こんなにもさりげなく

今の私が、1番言って欲しかった言葉をくれた。




心のモヤモヤが、すうっと抜けていくのを感じる。

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