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隠れて甘いkissをして

第76章 ずっと2人で

「……………っ」




涙が溢れて、言葉にならない。




「由宇は何の取り柄もないって言ったけど


お前が思ってる以上に、お前は色んな幸せを……俺にも、俺の周りにも与えてくれたんだよ。


心から笑えるようになった俺を、俺の1番の理解者であるシゲさんが、心から喜んでくれた。


スペインの演劇で成功したのだって、由宇が俺の背中を押してくれたからだ。


それはアンジーの夢を叶えたことにもなるし……」



「…………!」




隼人の手が、少しだけ震えていた。




「真っ直ぐな心を持つ彰と香ちゃんと知り合えたのだって……


由宇と出逢えたからだ。



あー……


やっぱり………


さっき言った言葉、訂正する。




こんなに俺に幸せをくれる由宇と出逢えたことは………



本当に “ 奇跡 ” なのかもしれないな…………」

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