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息もできない

第13章 お休みしましょうか

こんなこと言うの普通じゃないってわかってるから出来る限り小さな声で言ってみたけど、すぐ近くにいる春陽には意味がなかったみたいで


「なに、もう………可愛すぎるでしょ…」


と言って強く抱き締められた

「春陽くるし…っ」
「俺も苦しい」


抱きしめてる側の春陽は苦しくないでしょ


「なんで…?」

「直が可愛すぎて」

「また……そ、ゆこと…いって…」


甘い雰囲気に慣れてなくて俺は真っ赤になって俯いた

そして春陽は俺をする、と離してベッドに横になった

「疲れたでしょ、寝なさい」
「うん」


と言って春陽の横に寝転ぶと
緩く抱き締められた

春陽の体温が伝わって気持ちいい


こうして横になるとやっぱり疲れたなー
今日はよく眠れそう


と考えていると春陽が

「明日どっか行きたいとこある?」

と聞いてきた

「明日って、平日じゃん。カフェは?」
「また副店に頼む」


え、でもそれはーー

「困る」

俺がそう言うと春陽は驚いたようで

「え、なんで?俺といるのやだ?」

「そんなことあるわけないよ。でも、明日はダメ」


だって明日は春陽の誕生日プレゼント買いに行かなきゃいけないし

それでも春陽は不服そうで

「大事な用事?」
「うん」
「俺より?」
「同じぐらい」

俺が答えると春陽はわかった、と小さく言ってから
俺に緩く巻きつけてた腕を解いて反対側を向いてしまった

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