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息もできない

第21章 そろそろ泣きたいのですが

何人かに話を聞いたけどみんな同じ答え
そして同じ反応

おかしいなって思いながらもう少し話を聞いてみようと歩いていると


「そこのおにーぃさん♪」


と後ろから声をかけられた
振り向いてみたらそこにいたのはいかにもガラの悪そうな少年たち


「大崎綾サンのこと聞きたいんだってぇ?」


なんだこの人たち
俺が後ろに後ずさると1人が俺の横に来て肩を組んだ


「なぁんで逃げんのかなぁー?」
「そーだよ、オハナシ、してあげんよ?」

「…………」


俺がずっと黙っているとそれに腹を立てたのか


「あーもーめんどくせーな…なんで何にも言わねんだ、よっ!!!」


と1人が俺の頬を思い切り殴って来た


「!!!」
「あーあー…せっかくの綺麗な顔がー…」
「ん?ほぉんとだ!お兄さんイケメン!てか美人?」


痛ったい………!!
イケメンだの美人だのもうそんなのどっちでもいいよ!!!


俺が倒れて痛みに悶えていると話は何故か下衆な方向に向かっていく


「はー…乱れた姿いいねぇ♪」
「俺こいつなら勃ちそう」


最悪だ…
なんて話してるんだよ!!


「えー男とヤんの?」
「でもほら、綾サンも言ってただろ?ちょっとヤっちゃえって」
「ぎゃはははは、そっちの意味じゃねぇだろ!!」

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