息もできない
第21章 そろそろ泣きたいのですが
それからも黒髪の男は他の3人が文句を言っているのを無視して歩いて行ってしまった
殴られて無理やり意識を失わされたから頭が朦朧としていて、さらにレイプされそうになるなんて厳しい状況に急に追い込まれて周りが見えてなかったけどよく見てみると
ここ……誰かの家、かな
俺が寝かされていたのは殺風景な部屋の中だった
ベッドがあるけど俺が寝かされていたのはラグが敷かれた床で、他には壁にはめ込みのクローゼットと端っこに小さい机、本棚があるだけ
部屋を出て行った仁くんは、暫らくすると洋服を持って部屋に帰ってきた
そして俺のところに歩いてやってきて
「……これ」
と無愛想に手渡してくる
状況がうまく掴めないけど俺の服がぼろぼろになってしまったから彼の服を貸してくれるってことなのかな
いつ何されるかまだわからないから怖くて恐る恐る着替えていると
「お前ら出てけ」
と仁くんが俺じゃなくて、仲間の3人に声をかけた
3人は面食らって
「はぁ?なんだよお前さっきから」
「いくらダチでもそりゃねーよー」
「独り占めかこのやろー」
と当然のようにブーイングの嵐だったけど、彼は容赦無く3人を足で部屋から、更には部屋の外で聞こえた音からして家から蹴り出した
殴られて無理やり意識を失わされたから頭が朦朧としていて、さらにレイプされそうになるなんて厳しい状況に急に追い込まれて周りが見えてなかったけどよく見てみると
ここ……誰かの家、かな
俺が寝かされていたのは殺風景な部屋の中だった
ベッドがあるけど俺が寝かされていたのはラグが敷かれた床で、他には壁にはめ込みのクローゼットと端っこに小さい机、本棚があるだけ
部屋を出て行った仁くんは、暫らくすると洋服を持って部屋に帰ってきた
そして俺のところに歩いてやってきて
「……これ」
と無愛想に手渡してくる
状況がうまく掴めないけど俺の服がぼろぼろになってしまったから彼の服を貸してくれるってことなのかな
いつ何されるかまだわからないから怖くて恐る恐る着替えていると
「お前ら出てけ」
と仁くんが俺じゃなくて、仲間の3人に声をかけた
3人は面食らって
「はぁ?なんだよお前さっきから」
「いくらダチでもそりゃねーよー」
「独り占めかこのやろー」
と当然のようにブーイングの嵐だったけど、彼は容赦無く3人を足で部屋から、更には部屋の外で聞こえた音からして家から蹴り出した