息もできない
第21章 そろそろ泣きたいのですが
音が止んで暫らくすると階段をのぼる音
そしてすぐにドアが開いた
なんでこんな状況になったのかわからなくて身を縮こませていると仁くんは俺の前に胡座をかいた
それから深く頭を下げて
「すいませんでした」
と謝罪してきた
「………え?」
「アンタは恋人と別れさせられた被害者なのにその上こんなことまで…ほんと、すいませんでした」.
この子…事情を知ってるのかな…?
俺が尚も黙っていると
「あの…なんつーか…すいません。ちゃんと綾サンには恋人さん返してもらえるように言っとくんで」
春陽を返すように言っとく?
「俺らここら辺じゃ有名なヤンキーの軍団シめてて、綾サンは俺らの軍団の元団長の元カノで…」
うん?
元団長の元カノ?
「それで、団長の彼女だった時俺らは綾サンに逆らえなかったから、まだ俺らに対して権限があると思ってるらしくて」
少し拙い説明だったけどなんとなく理解できた
大崎さんは昔のツテで彼らに何かお願いしたんだろう
俺に関する何かーーーかな
「どうしても手に入れたい男がいるから、その恋人をヤっちゃってくれって…………今思えばすごい幼稚っつーか、なんつーか…」
仁くんは本当に申し訳なさそうに話す
そしてすぐにドアが開いた
なんでこんな状況になったのかわからなくて身を縮こませていると仁くんは俺の前に胡座をかいた
それから深く頭を下げて
「すいませんでした」
と謝罪してきた
「………え?」
「アンタは恋人と別れさせられた被害者なのにその上こんなことまで…ほんと、すいませんでした」.
この子…事情を知ってるのかな…?
俺が尚も黙っていると
「あの…なんつーか…すいません。ちゃんと綾サンには恋人さん返してもらえるように言っとくんで」
春陽を返すように言っとく?
「俺らここら辺じゃ有名なヤンキーの軍団シめてて、綾サンは俺らの軍団の元団長の元カノで…」
うん?
元団長の元カノ?
「それで、団長の彼女だった時俺らは綾サンに逆らえなかったから、まだ俺らに対して権限があると思ってるらしくて」
少し拙い説明だったけどなんとなく理解できた
大崎さんは昔のツテで彼らに何かお願いしたんだろう
俺に関する何かーーーかな
「どうしても手に入れたい男がいるから、その恋人をヤっちゃってくれって…………今思えばすごい幼稚っつーか、なんつーか…」
仁くんは本当に申し訳なさそうに話す