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息もできない

第23章 今度は俺?

そして俺達の方には背を向けたまま


「また、連絡します」


と言って行ってしまった


仁くん…なんか雰囲気変わった?
前はもっといかついイメージだったんだけどな
大人しくなったと言うか、可愛くなったと言うか


俺が呆然としていると、春陽が体の半分外に出しているような状態だった俺を家の中に引き入れてドアの鍵を閉めた


「春陽?」


と俺が問いかけると春陽は俺を正面から抱きしめて持ち上げた


「わ!?」


急に足が宙に浮いて体勢が不安定になった俺はとっさに春陽にしがみつく


春陽は無言のまま寝室に向かって、俺をベッドの上に横たえた

ずっと無言の春陽が何を考えているのかわからなくて俺は伺うようにもう一度名前を呼んだ


「春陽?」


すると特に怒ったりという不機嫌な様子でもなく普通に返事が返ってきた


「ん?」


俺が春陽の態度の変化に疑問符を浮かべていると目の前の春陽がくすり、と笑った


「どうしたの?直」
「だって、さっきまであんなに怒ってたのに…なんかもう機嫌直ってるみたいだから」
「あー…まぁね。確かにさっきは知らない男が急に来たもんだからイライラしてたけどね」


そういうと春陽は俺に軽くキスを落として来た

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