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息もできない

第23章 今度は俺?

「こんなもんかな」


出来上がった朝食は純和食、と言った感じ

炊きたてのご飯に味噌汁、卵焼き、焼き魚

俺は結構日本人思考だからこういう朝食がすごく好きで、味噌の匂いが充満した朝日に照らされる部屋が心地よくてしょうがない


すごく機嫌がよくなってスキップでもしそうな勢いで春陽を起こしに向かった


春陽はさっきと変わらない体勢で眠っていて俺はその眠っている春陽の横に滑り込んだ


肩を優しく叩きながら


「春陽?朝だよ。ご飯食べよう?」


と優しく声をかける
すると


「ぅ……ん……」


春陽が身じろぎしてうっすら目を開けた
俺はその目が俺を捉えたのを確認して


「おはよう」


と笑いかけた
春陽はその俺の顔をしばらく呆然と見た後微笑んだ


ぁ、うわ
かっこいい
ってか、色っぽい

目覚めた直後というのはなんとも言えない色気が漂っていて俺は胸を高鳴らせた


「おはよ、直」


春陽はそのまま触れるだけのキスをしてゆっくり身体を起こした

乱れた髪の毛を適当に整えて目をこする


その仕草もなんとも言えない可愛さがあって俺は毎朝それに見惚れている

俺が表情を緩めながらみていると春陽が鼻を動かした

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