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息もできない

第23章 今度は俺?

俺たちは無難に近くのファミレスに入った

俺は家で春陽がご飯を作って待ってるから、と二人分のドリンクバーと仁くんの軽い食事を注文した

仁くんがドリンクバーに飲み物を取りに行ってくれると言うのでホットコーヒーをお願いして持って来てもらう


「どうぞ」
「ありがとう」


一息ついた後、とりあえず話しかけようと思って俺は気になっていたことを聞いてみた


「仁くんさ、なんか緊張してる?前と雰囲気違うっていうか」


俺は仁くんには大分みっともないところを見せてしまったから普段人に対してしているような態度じゃなくてもっと砕けた感じで接することが出来ていた
でも


なんか仁くん前に会った時はもっとタメ口?で話してた気がするんだけど、今は硬いよね


俺が仁くんからの返事を待っていると仁くんは頭の後ろを掻いて気まずそうにした後


「いやだって、年上だし…迷惑かけたし」


と言った


「迷惑って言っても仁くんは逆に助けてくれたよ?」
「でも、襲ったのは事実…です」
「助かったことには変わりないんだから、気にしないで。話しやすいようにしてくれていいよ」
「でも…」


尚も言い募ろうとする仁くんがなんか可愛くて俺は笑ってしまった

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