息もできない
第23章 今度は俺?
「なっ…おい何笑って…!」
「あはは、ごめん」
なんか普段人に甘えっぱなしだから、こういう年下の人と接すると自分が随分年をとった気がするな
少し顔を赤くして怒る仁くんに、俺はどうにか笑いを抑えて微笑んだ
「でもほら、その口調の方が話しやすいだろ?」
「…あ……」
今気がついたようにパッと顔色を変えた仁くんは少しした後仕方ないな、と言うように笑った
もしかしたら仁くんと出会ってから初めて見た笑顔かもしれない
大人になりかけの色気と僅かに残る無邪気さを含んだその笑みになぜかドキっとした
「じゃあこのまま話すわ」
「うん」
仁くんは深呼吸をしてからゆっくりと話し始めた
「…俺さ、前にあんたと話した時……綾サンとのことで色々あった時……」
「うん」
「俺があんたのこと襲うのを止めたのは罪悪感感じたからだって言ったけど、実はそうじゃない」
俺はあの時仁くんが言った言葉を思い出した
『さっき…あいつらにヤられそうになってるアンタ見てたら、なんかイライラしてきて…罪悪感?感じた。いつもはこんなことないのに…』
罪悪感を感じてやめてくれたんじゃないってことなんだよね?
確かに自分の感情をうまく説明できないって感じだったもんな
「あはは、ごめん」
なんか普段人に甘えっぱなしだから、こういう年下の人と接すると自分が随分年をとった気がするな
少し顔を赤くして怒る仁くんに、俺はどうにか笑いを抑えて微笑んだ
「でもほら、その口調の方が話しやすいだろ?」
「…あ……」
今気がついたようにパッと顔色を変えた仁くんは少しした後仕方ないな、と言うように笑った
もしかしたら仁くんと出会ってから初めて見た笑顔かもしれない
大人になりかけの色気と僅かに残る無邪気さを含んだその笑みになぜかドキっとした
「じゃあこのまま話すわ」
「うん」
仁くんは深呼吸をしてからゆっくりと話し始めた
「…俺さ、前にあんたと話した時……綾サンとのことで色々あった時……」
「うん」
「俺があんたのこと襲うのを止めたのは罪悪感感じたからだって言ったけど、実はそうじゃない」
俺はあの時仁くんが言った言葉を思い出した
『さっき…あいつらにヤられそうになってるアンタ見てたら、なんかイライラしてきて…罪悪感?感じた。いつもはこんなことないのに…』
罪悪感を感じてやめてくれたんじゃないってことなんだよね?
確かに自分の感情をうまく説明できないって感じだったもんな