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息もできない

第23章 今度は俺?

次の日、いつも通りの朝が来る


「…ん……ふぁ……」


俺が目を覚ますと春陽の腕の中にいて、安心感に包まれていた


「おはよう、春陽」


俺は小さく呟いて春陽の額にキスをした


今日は洋食〜と俺は機嫌良く台所に向かう


朝ごはんの準備は完璧
よし、春陽起こしに行こう


「春陽、朝だよ」


と呼びかけながら近づいて行くと春陽が急に起き上がり俺を押し倒した
そして顔中にキスをしてくる


「ちょ、ん……はる、ひっ…」


俺が途切れ途切れに春陽の名前を呼ぶと急に動きを止めて


「直、昨日寝る前に言ったこと覚えてる?」
「昨日……」
「寝ぼけてたから、覚えてないかな」


あ………
覚えてる


「仁くんに気をつけてってやつ?」


俺が聞くと春陽は嬉しそうに微笑んでまた俺にキスをした


「そう。いい子」
「春陽?」
「よし、それじゃご飯食べようか」
「?…うん」


それを確認したかっただけ?


俺は春陽の後を追って行った

食卓について食事をしている時も、その後支度している時も春陽はいつもと変わらない

そして二人で家を出る直前


「はい、直」


と春陽が少し屈んだ

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