息もできない
第23章 今度は俺?
「……なるほど……」
俺が赤くなったのが不満だったのか、春陽が俺の肩を肩で軽く押した
「だから、気をつけてね」
なんか、春陽がすごく可愛い
普段余裕がないのは大体俺って気がするから嬉しくて、俺はにやけてしまう
「ちょっと…なに笑ってるの、直」
「えへへ……いや、なんか嬉しいなぁって」
「全く…人に嫉妬させて喜んでるなんていつからそんな悪い子になっちゃったの…」
話しながら歩いていると春陽と分かれるところまではすぐ着いてしまう
「それじゃ直、また夜ね」
「うん」
春陽が俺の髪にキスをしてくれてそれぞれの仕事場に向かっていく
春陽と分かれてすぐ、後ろから着いて来ていた仁くんが俺の横に並んだ
「………」
特に話しかけてくるわけでもなく、無言で横を歩く
俺も別にその沈黙が辛いわけではないから黙って歩いた
会社の前に着くと仁くんは立ち止まった
そして
「…いってらっしゃい…」
と呟く
「行っ、てきます?」
俺が会社の方へ歩いて行っても仁くんはずっとそこで俺を見送っていて、振り返ると少しだけ微笑んだ
なんか、むず痒いな…
ほだされてるのかも
俺が赤くなったのが不満だったのか、春陽が俺の肩を肩で軽く押した
「だから、気をつけてね」
なんか、春陽がすごく可愛い
普段余裕がないのは大体俺って気がするから嬉しくて、俺はにやけてしまう
「ちょっと…なに笑ってるの、直」
「えへへ……いや、なんか嬉しいなぁって」
「全く…人に嫉妬させて喜んでるなんていつからそんな悪い子になっちゃったの…」
話しながら歩いていると春陽と分かれるところまではすぐ着いてしまう
「それじゃ直、また夜ね」
「うん」
春陽が俺の髪にキスをしてくれてそれぞれの仕事場に向かっていく
春陽と分かれてすぐ、後ろから着いて来ていた仁くんが俺の横に並んだ
「………」
特に話しかけてくるわけでもなく、無言で横を歩く
俺も別にその沈黙が辛いわけではないから黙って歩いた
会社の前に着くと仁くんは立ち止まった
そして
「…いってらっしゃい…」
と呟く
「行っ、てきます?」
俺が会社の方へ歩いて行っても仁くんはずっとそこで俺を見送っていて、振り返ると少しだけ微笑んだ
なんか、むず痒いな…
ほだされてるのかも