息もできない
第23章 今度は俺?
俺がそっちに視線を走らせると女の人達はきゃあっと黄色い声を上げる
……仁くんのイケメンパワー、かな?
そんなこと考えていると隣の仁くんに手首を掴まれて軽く引かれた
「そんなことより、早く帰るぞ」
「あ、待って。今日は春陽のお店に寄って帰るから」
俺がそう言うと仁くんは一瞬考えるような顔をした後何か思いついたように「わかった」と言ってまた歩き始めた
受付の前を通る時に「また来てね」と声をかけられた仁くんは少しだけ頭を下げた
妙なところ律儀だよね?
ちょっと可愛いな
と後ろで顔を綻ばせていると、いつも声をかけられないのに受付の女の人は俺にも「谷口さん、お疲れ様です」と声をかけてくれたから「お疲れ様。お先失礼します」とだけ返した
後ろからさっきよりずっと大きな黄色い声が聞こえたけど、振り返る間も無く仁くんに引っ張られて俺たちは会社を後にした
春陽がやってるお店までは歩いてそんなにかからない
俺は結局仁くんに手を離してもらえないまま春陽のお店に到着した
仁くんが『CLOSE』と書かれた扉を堂々と開けてなかに入っていく
ドアベルの音に気がついて春陽がこちらを向くと、一瞬不機嫌な顔をした
あっ……手!!!
やばい
……仁くんのイケメンパワー、かな?
そんなこと考えていると隣の仁くんに手首を掴まれて軽く引かれた
「そんなことより、早く帰るぞ」
「あ、待って。今日は春陽のお店に寄って帰るから」
俺がそう言うと仁くんは一瞬考えるような顔をした後何か思いついたように「わかった」と言ってまた歩き始めた
受付の前を通る時に「また来てね」と声をかけられた仁くんは少しだけ頭を下げた
妙なところ律儀だよね?
ちょっと可愛いな
と後ろで顔を綻ばせていると、いつも声をかけられないのに受付の女の人は俺にも「谷口さん、お疲れ様です」と声をかけてくれたから「お疲れ様。お先失礼します」とだけ返した
後ろからさっきよりずっと大きな黄色い声が聞こえたけど、振り返る間も無く仁くんに引っ張られて俺たちは会社を後にした
春陽がやってるお店までは歩いてそんなにかからない
俺は結局仁くんに手を離してもらえないまま春陽のお店に到着した
仁くんが『CLOSE』と書かれた扉を堂々と開けてなかに入っていく
ドアベルの音に気がついて春陽がこちらを向くと、一瞬不機嫌な顔をした
あっ……手!!!
やばい