息もできない
第23章 今度は俺?
春陽は俺を見て
「怒ってる」
と言い切った
言葉にされるとなんだかすごく傷ついて目頭が熱くなった
涙でゆがむ視界で机の木目を眺めながら
「ごめ、なさ……」
と謝罪の言葉を告げようとすると
いつの間にカウンターから出て来てこっちに来たのか春陽が俺の横にいて、俺を優しく抱き締めた
「!!」
その衝撃で俺の目に溜まった涙が頬を流れていく
流れた涙は春陽の指が掬ってくれた
「あー…ごめん。泣かせちゃったか」
そう言った春陽の声はさっきよりずいぶん優しくなっていて、俺は顔をあげた
春陽が溜まった涙をキスで吸い取って額にもキスをしてくれた
「ごめん。直」
「なんで…?謝らなきゃいけないの、俺の方じゃないの?春陽…怒っ、て……」
尚もぐずつきながら俺が言うと春陽はその大きな手で俺の後頭部を撫でてくれた
気持ちいい…
「俺が怒ってたのは直にじゃなくて、あいつに」
「仁くんに?」
「そう。………でもまぁ、勘違いさせるようなこと言ったのはただの意地悪だったけど」
「ひど……」
俺がまた涙を滲ませると春陽は苦笑した
「だって悔しいでしょ?俺の直に触ってるなんて許せないじゃん」
「怒ってる」
と言い切った
言葉にされるとなんだかすごく傷ついて目頭が熱くなった
涙でゆがむ視界で机の木目を眺めながら
「ごめ、なさ……」
と謝罪の言葉を告げようとすると
いつの間にカウンターから出て来てこっちに来たのか春陽が俺の横にいて、俺を優しく抱き締めた
「!!」
その衝撃で俺の目に溜まった涙が頬を流れていく
流れた涙は春陽の指が掬ってくれた
「あー…ごめん。泣かせちゃったか」
そう言った春陽の声はさっきよりずいぶん優しくなっていて、俺は顔をあげた
春陽が溜まった涙をキスで吸い取って額にもキスをしてくれた
「ごめん。直」
「なんで…?謝らなきゃいけないの、俺の方じゃないの?春陽…怒っ、て……」
尚もぐずつきながら俺が言うと春陽はその大きな手で俺の後頭部を撫でてくれた
気持ちいい…
「俺が怒ってたのは直にじゃなくて、あいつに」
「仁くんに?」
「そう。………でもまぁ、勘違いさせるようなこと言ったのはただの意地悪だったけど」
「ひど……」
俺がまた涙を滲ませると春陽は苦笑した
「だって悔しいでしょ?俺の直に触ってるなんて許せないじゃん」