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息もできない

第23章 今度は俺?

俺は歩きながら朗に電話をかけた


数回のコール音の後朗が電話に出た


『なんだ?』
「朗?今日の夜もしかして呑みにいく予定があったりする?」
『あ?あぁ、行くけど……なんで知ってるんだ?』
「知ってるっつか、予想してたってだけなんだけど」
『?何が言いたい?』


朗は何のことを言われているのか全くわからない様子だが、電話で話すのには上手く話せる自信がない


「説明は後な。今どこ?」


俺は朗に居場所を聞き、その近くで待ち合わせ場所を決めた


「じゃあ後で」
『あぁ』


俺は朗との待ち合わせ場所に急いだ




待ち合わせ場所に指定した喫茶店に俺が着いた頃には既に朗はそこにいた


「朗、お待たせ」


俺が朗の対面の席に座ると朗はまず


「で?さっきの電話はなんだ?」


と聞いてきた


「今日朗が呑みに行くのは三浦さんだろ。それも、今日誘われた」


俺が聞くと朗は怪訝そうな顔をして「そうだ」と答える


やっぱり
あの人そういうことしそうだよな
大方福山にイラついたかなんかの逃避行動だろ

そんなんだからあいつに言いたい放題言われんだよ


俺は朗に直と三浦さんと福山のことをざっと説明した

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