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息もできない

第23章 今度は俺?

「「え!?」」


その言葉には俺も驚いて声を上げると朗は心底腹立たしいような感じで


「俺は自分のためでもお前のためでもなく、谷口さんのためにお前を呼んだんだ。お前がいいなら帰れよ」


冷たく言い放った朗はそのまま足を組み替えて黙ってしまった

俺はもう黙って見ているしかない

三浦さんは何を言われたのかわからない様子で


「は?直のためってなんだよ……」


三浦さんは朗にそう詰め寄るが、朗は相手にしない

すると近くにいた俺に今度は矛先が向いて


「おい、中野。どういうことだ」
「え?え、と……?」


朗が黙ってるから俺から話していいかわからなくて朗の様子を視界の端で伺うと、朗が口を開く


「……ハル。お前今日谷口さんに会ったか?」
「今日…は……」
「会ってねえだろ」
「……」


直の名前が出た途端焦っていた様子だった三浦さんは勢いをなくして朗から目をそらしてしまった

それを見て朗は舌打ちをして一気にまくし立てた


「お前は一体何してんだ?谷口さん大事に出来ねえなら離れろ。女に邪魔された時お前は何もしねえで谷口さんに任せっきり。今度は知らねえガキに邪魔されて拗ねてんだって?谷口さんは今熱に浮かされながらお前のこと待ってんだろうが!!」

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