息もできない
第23章 今度は俺?
突然怒鳴られて三浦さんは一瞬固まったが
「直が熱……ってどういうことだよ……」
と不安そうな顔をする
「そのままの意味だ。お前のためにお前のせいでお前の大切な人が今まさに苦しんでいる。……まぁもっとも?原因となった人間には一つもその自覚はないようだが」
直が三浦さんのせいで苦しんでいる、とは断定出来ない
だけど朝から気がついてちゃんと看病してくれていれば俺が看病することもなく、福山を家に入れる必要もなかった
それが事実なだけに俺はひたすらに三浦さんを責める朗を止められなかった
「直は今熱出してるのか?」
「……」
「なんで朗がそんなこと知ってーー」
いつも大人びている雰囲気の三浦さんがオロオロし始めて、ようやく大きな疑問に気がついた時
朗が突然立ち上がり、まだ席にもついていなかった三浦さんの頬を力一杯殴った
店内からは悲鳴が上がる
「……ってぇ……」
三浦さんは床に倒れ込んで俯いている
朗は少しだけ後ろに飛ばされた三浦さんに近づいた
「もう一度言う。お前がいいなら帰れ。そして2度とその面俺にも谷口さんにも見せんな。ガキに邪魔されて揺らぐような気持ちならそんなもんドブに捨てろ」
「!!」
「直が熱……ってどういうことだよ……」
と不安そうな顔をする
「そのままの意味だ。お前のためにお前のせいでお前の大切な人が今まさに苦しんでいる。……まぁもっとも?原因となった人間には一つもその自覚はないようだが」
直が三浦さんのせいで苦しんでいる、とは断定出来ない
だけど朝から気がついてちゃんと看病してくれていれば俺が看病することもなく、福山を家に入れる必要もなかった
それが事実なだけに俺はひたすらに三浦さんを責める朗を止められなかった
「直は今熱出してるのか?」
「……」
「なんで朗がそんなこと知ってーー」
いつも大人びている雰囲気の三浦さんがオロオロし始めて、ようやく大きな疑問に気がついた時
朗が突然立ち上がり、まだ席にもついていなかった三浦さんの頬を力一杯殴った
店内からは悲鳴が上がる
「……ってぇ……」
三浦さんは床に倒れ込んで俯いている
朗は少しだけ後ろに飛ばされた三浦さんに近づいた
「もう一度言う。お前がいいなら帰れ。そして2度とその面俺にも谷口さんにも見せんな。ガキに邪魔されて揺らぐような気持ちならそんなもんドブに捨てろ」
「!!」