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息もできない

第24章 過去と現在

次に目を覚ました時、俺は浴衣も着て髪も乾いた状態で畳で眠っていた


「ん、ぅ……」


働かない頭のままとりあえず大きく伸びをする

すると、なんか違和感


あれ……?
なんか、普段当たらないところに肌が当たってる気がする
下半身が


浴衣の帯の下辺りを割って見ると案の定


「!?!?」


俺は下着をつけていなかった


パニックのあまり勢い良く裾を戻して誰が見ているわけでもないのに隠すみたいに正座した


な、なな何で俺ノーパンなの!?


一瞬何が何だかわからなくなって
すぐに気づいた


そうだった……!!
服は全部春陽がクリーニングに持ってっちゃったんだった!!
どうしよう
ていうか春陽は!?


俺は辺りを見回して気づく


あ、ここ寝室用の部屋だ


見ればリビングの方の襖からは僅かに光がこぼれている


襖に近づいてそっと開けると春陽がいて、こちらを見た


「お、起きた。おはよう」


俺はさっきのパニックも忘れて顔を見ただけで安心した


「おは、よ……」
「たった今晩御飯用意してもらったところなんだ。もしかしてその音で起こしちゃったかな?」
「や、音で起きたんじゃないと思うけど……って……わー!ご飯美味しそう!」


俺がノーパンなのも忘れて食事に見入っていると春陽が優しく微笑んだ


「じゃ、食べよっか」
「うん!」

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