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片想いの行方

第34章 真実の願い


「おっ!来た来た!」


「あ~やった~!ヒメじゃ~~ん!」




ドアを開けると、いつもの顔馴染みのメンバーが8人揃っていた。



俺が一番手前に座ると、全員が口々に話しかけてくる。




「で、何飲む?」


「つーかヒメ真ん中に来いよ。
お前もっと席詰めろ」


「まだポテト来てないよね?
ヒメお腹空いてる?」



その中で、さっき俺に電話をしてきた男が叫んだ。



「つーか、俺の誘いにヒメがちゃんと来るなんて、初めてじゃね!?

どーゆー風の吹きまわしかな~?」




確かに~と笑いが起きたその後に、俺は口を開いた。





「……別に何もねーよ。

普段から、お前が遊びに声をかけてくれるのが

俺はけっこー嬉しかったりするし」



「……………!」





全員が一斉に黙って、俺を見る。





「…………なに?」




「い、いや、なんつーか…///
なぁ?」



「う、うん///
なんかいつものヒメじゃないみたい」

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