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片想いの行方

第34章 真実の願い




………………………






ふいに、中野の歌声が止まった。






曲だけは、まだ続いている。







「………………?」







不思議に思って顔を上げると






全員が俺を見つめていた。










「…………なんだよ?


まだサビ残ってんだろ」





俺が言うと





中野がマイクを下げたまま、呟いた。











「……………ヒメ………











なんで泣いてるんだよ…………」

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