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片想いの行方

第34章 真実の願い


「……………………」





液晶パネルに目を戻すと





またひとつ、滴が落ちて広がった。






……いや……


ありえねー……






いくら切ないバラードだったからといって……





それに感銘を受けて、普通泣いたりするかよ………




また俺は、ドラマや映画なんかでよくある、失恋した男のように………






「………ヒメ……っ…!」





「……………っ」







最後のサビが流れる中





俺は顔を手で覆った。









俺の心は








もうどうしようもない程に








美和の笑顔で溢れていた。

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