
片想いの行方
第47章 探り合い
明らかに、私の心の奥で
ズキっと鈍い痛みが走った。
………そりゃ、そうだよね………
偶然同じ会社で再会して
たまたま同級生だったからこうして傍にいてくれるんだ。
……私
一瞬でも、何を期待したんだろう。
すると
「……ははっ。分かりやすいなー」
ヒメが急に笑い出した。
「冗談だって。
せっかく美和らしくなってきたのに、そんな悲しい顔するなよ」
「………………!?///」
冗談………?
どの部分が………?
「ったく、仕方ねえな」
私が唖然としていると、ヒメはビールをテーブルの上に置いた。
「お前のその顔に、少しでも笑顔が戻るように
俺が今から働いてやるよ」
………………?
