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pure love

第5章 兆候?

言葉よりも先に、足が動く。

「奏⁉︎ 」

奏に駆け寄れば、尋常じゃない汗が滴っている。

そして、奏が押さえ込んだ足首は、みるみるうちに赤く腫れ上がっていく。



「目黒、動かせるか?」

体育教師も駆け寄り、触ったり聞いたり奏の足をしばらく診ていた。


「多分捻挫だな。保健室行くか」

そう言って、体育教師は奏の肩を担ぐ。

痛む足は付けずに、何ともない足で片足立ちの奏。


「手伝います」

奏のもう片方の肩を、紘平が担ぐ。


教師と紘平に付き添われ、奏は保健室へと運ばれて行った。



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