テキストサイズ

pure love

第5章 兆候?

雅也を止める為にコートに入った俺を、平野たちはニヤニヤしながら見ている。

「見学なら怪我しなくて済んでいいよな」

平野はそう言って鼻で笑う。


グッと拳を握る。

俺だって出来ることなら…

せめてこういう時くらい参加したい。

1人安全圏で見てるだけなんて嫌だ。


「ま、素人は怪我しないように見学が一番だな」

平野の言い方はいちいち頭に来る。

長年バスケをやっている平野はプロなのか?

それなら、プロらしく素人相手にラフプレーなんて最低だろ。


「確かに。俺らのクラスには反則のプロはいないから不利だよな」

俺の言葉に、

「───はぁ⁈ 」

平野の眉間にグッと深く皺が寄せられた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ