テキストサイズ

ふた恋

第6章 セクハラ




けど、杏里の様子が少しおかしかった。


「‥どうかしたのか?」

『‥‥っ‥と、友ぉ‥』



急に電話越しで泣き出してしまった。

「今どこ?」

『‥友ん家の‥近く‥』

「‥今から行くから。家で待ってろ、なっ?」



いくらひかりといるからと言っても、やはり心配なものは心配だ。

あまり泣かない杏里が何故泣いたのか。

それほど嫌なことでもあったんだろう。


電話を切り、ひかりを見る


「悪いひかり‥」

「‥友くん」

「今日は帰るわ」

「‥‥ん、気をつけてね」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ