
ふた恋
第8章 終わりの日
「ひかり‥俺はこれ以上お前も傷つけたくないんだよ」
「あたしは傷つかない‥友くんがあたしを抱いてくれるなら‥全然傷つかないよ」
「‥‥だめだ」
「‥なんで、なんでよ‥。友くんはあたしなんかどうでもいいんでしょ‥?好きなんて嘘だったの?」
「それは違う。ひかりの事もちゃんと好きだ‥でも」
「好きなら、嘘じゃないなら抱いてよ。今すぐ‥じゃないとあたし‥死ぬ」
そう言うと机の上にあったハサミを取って俺を見つめてきた
「死ぬなんてだめだ、バカな事はやめろ‥」
「本気だよ、友くん。今まで通りにしてくれるなら死なない。約束する‥」
どうすればいいのかわからなかった。
