
秘密の花園
第2章 快楽
「ひ、緋月さんっ!」
「なんですか?」
私が必死に抵抗しても、緋月さんの手が止まる気配は一向に感じられなかった。
「お嬢様、これは私達執事の使命でもあるのです」
「え....?」
緋月さんは、あっという間に私を裸にしてしまった。
傍にあるタオルケットに手を伸ばすが、緋月さんはすかさずその手を、ベッドの上に縫い付けた。
「私達は、お嬢様を楽園に案内しなければならない」
「楽園?」
「そう。抜け出せなくなるような、愛おしくなるような.....。そんな快楽に依存して頂かなくてはなりません」
緋月さんは、どうやら本気のようだ。
目が、そう語っている。
「それが私達、執事と理事長の契約です」
