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恋密度〜官能・従兄妹編

第2章 蒼い果実

「ホントだ…すごく熱い…心臓もバクバクいってるね」

真美は自分を切な気に見つめてくる晃一の頬に両手を添えてソッと唇にキスをする。
そして離した瞬間、晃一の唇が震え晃一は真美の首筋に顔を埋めながら涙を溢した。


「お兄ちゃん?…大丈夫?……」


「…っ…ああ大丈夫……めんな……っ…いけないんだっ…ほんとはこんなこと…俺達…しちゃいけな…っ」


真美は震える晃一の背中にソッと手を回して抱きしめていた。

「──っ!真美……ごめんなっ…こんなことに巻き込んでっ…でも、真美しかいないんだ…真美しか好きになれなっ…」


「お兄ちゃん…真美、嬉しいよ…」

真美は目を閉じる。

嬉しい──ホントに…

耳元で震えながら囁く晃一はの言葉に真美の瞳にも涙が溢れた。

従兄妹でもいい…
血が繋がってても好きだという気持ちはとめられない──


幼い頃から抱き続けた淡い恋心はこの日を境に烈情の愛へと変わり、純粋な想いは汚れと呼ばれる想いにかわる──

それでもいい

二人一緒なら…

底のない深い闇に落ちても構わない……

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