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恋密度〜官能・従兄妹編

第3章 愛蜜狂い


「ただいま」

「あ、お帰り」

今日は夏休み中の学校の登校日だった。
アタシが学校から帰ってくると台所ではお母さんとお兄ちゃんが、絹さやの芯を取る作業をしていた。

「ぁ…お兄ちゃん」

昨日の今日で何だか恥ずかしい…

お兄ちゃんは夕べ家に一度帰ってからアタシがお洩らしした倉庫を綺麗に片付けしに行ってくれた。

アタシも行くって言ったら“戻って来てまた二人で出ると変だから”

そう言ってアタシを置いて行った。


「学校はどうだったの?」

「どう、っていつもと変わらないよ」


お母さんは剥き終わった絹さやをボールに移しながらお兄ちゃんに礼を言う。


「お母さん達、今夜は町会の集まりで五時には出掛けるから」

「そぅ?叔母さん達は?」

「みんな久しぶりだからって中川の伯母さんとこにいったわよ、ついでに墓参りもしてくるって。夜はあなた達だけなら食事は何でもいいでしょ?
悪いけど、冷蔵庫にあるもので済ませてくれない?」

みんないない…?
ってことは…


お兄ちゃんはソッとアタシの手を握ってきた。

「俺は何でもいいですよ。おばさんももぅ準備した方がいいんじゃないですか?」

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