
甘い恋の始まりは最悪の出会い
第2章 虎我の過去
ギュッ
あたしは肩で息をしながらまた虎我くんの服を握って頭を預けた。
美「はぁはぁっはぁ…」
今の凄い気持ちよかった…///
あたしもしかして責められるの好きなのかな…///
そんな思いを巡らせていたら息もだいぶ落ち着いてきた。
でも次の瞬間あたしは虎我くんの一言によって羞恥心でいっぱいになる。
虎「美咲さんが俺の膝使って一生懸命腰振ってる姿チョーえろかったですよ」ニヤリ
美「……へ……?」
虎「気づいてなかった?途中から俺動かすのやめたんだけど。」
………ウソ……。
嘘でしょ!?
え、へ、じゃああたしが自分から腰を振ってたの!?
しかも虎我くんの膝使って……。
虎「俺の膝でオナってる美咲さんすっげぇエロかったなぁ…」
パニクるあたしをよそに虎我くんはさっきのあたしの行動に浸っている。
虎「てか美咲さんて実はエロいの大好きなんですね!」
明るく言われたその言葉だったが、言われたあたしはより顔を赤らめた。
美「ち、違っ」
虎「違うくないでしょ?」
美「っ…///」
口だけで反論しようと試みたが軽く…でもどこか命令してるみたいに言われ、図星を獲てるあたしは何も言えなくなった。
固まるあたしを他所に虎我くんは「だったらさ…」とぼソリと呟いて…
虎「ベッド行く?」
耳元で甘くそう囁かれた。
ビクリと身体を震わせるあたし。
……ズルイ。
だってあたしに選択をさせるってことはあたしが同意した場合、あとから何も言えないわけで…。
しかも冷静な状態で聞くならまだしも、もう既にあたしは数回達してる。
身体は男を欲している。
そんな状態で聞かれたら……そんなの……
コクリ
あたしは小さく頭を縦に振った。
