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あなたは特別

第1章 あなたは特別


「えー、残念〜また誘うわ
 じゃあお先にね」

同期の子は鼻歌まじりにデスクを後にした



「東條、ありがと」


「いえ、里穂さんキレイですから
 お持ち帰りとかされたら俺が困るんで」


こんなセリフをサラリと言われると
内心照れてしまう




「里穂さん助けてあげたお礼に
 本当に一緒に飲みましょうよ」


無言の私に東條は


「俺おごりますよ」と私の顔を覗きこんだ




東條の可愛らしい笑顔に赤面した顔を
隠すように「10分待って」と私は言った



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