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あなたは特別

第6章 あなたと私





社長室においた私の鞄の中の携帯には
不在着信が82件



メールが25件



ようやく私は目が覚めた
自分がしていたことが悪いことだと気がついた




それでも社長の気持ちを知り
もう消えたはずの社長への思いが
止まらず溢れ出る




「里穂!」



出て行く前に呼び止められ
力いっぱい抱きしめられた


お互い目を見つめ合ったけれど何も言うことはなく




私は背伸びをして社長の唇に想いをのせた




「ずっと待つから」



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